ご挨拶

 

板橋区ともに生きる福祉連絡会の今

 

  理事長 永島 弘子

    

21世紀の幕開け2000年(平成12年度)に連絡会は20周年記念式典を行っております。

 その年の事業計画の中には、組織力の強化・充実、生活の場の具体化のための社会福祉法人化、生活事業の安定・発展を課題とし、公的介護保険制度がスタートするなど障害者福祉制度の大幅な改正といった社会の変化を見据えていかなければと記されておりました。

翌2001年(平成13年度)には『地域生活応援センター』『レッツ・リブin板橋』『森の家』『三丁目若葉寮』『四葉寮』『パークサイド双葉寮』に『知・肢障害者ガイドヘルパー』が加わり生活事業が拡大しました。

 この年の事業計画の中には、「総合的な社会資源の整備と創出については行政への要望・提案を中心にしながらも、当会が否応なしに相当な役割と責任を持つことになっていると言える。(中略)NPO法人格取得の段取りに合わせて当会も新たな第3章に突入したと言える」と記されております。

 2003年(平成15年度)にNPO法人格を取得し10年が経過。今、連絡会は30周年を迎えました。

 連絡会の目的は…障害があっても(だれもが)この板橋(このまち)で安心して暮らしていけるような地域づくり…です。目的を達成するための手段は…障害者自立支援法を主とした制度などの利用・活用による事業を展開し、板橋区始め関係機関への要望活動や協働活動…です。その結果として資料にあるとおり多様な事業の運営を継続し続けています。その成果は…30年の歴史の中で顕かにされてきた様々な課題=『ニーズ』に答え、課題解決策として事業を運営し、常に課題は残しながらも障害のある人、家族がこの板橋(まち)で社会参加をしながら暮らすことができるようになったことです。

 そしてこれからは、『安心して暮らし続けられる板橋に』に重点をおいて活動し続けることになります。

高齢化や重度化に伴う医療との連携と対応力、災害時や緊急事態への対応力、社会資源を活用する力、情報の受信力と発信力。

 活動を続けるために必要とされるこれらの力をつけていかなければなりません。

 連絡会一人ひとりの職員が、当事者に寄り添いながら知恵を出し介護の質を向上させ力をつけていくことが求められているのです。

 30周年記念の集いを迎えた今日、30年の歩みを知り、先達に敬意を表し、深く感謝申し上げ、明日からの道をともにしっかりと築きながら歩んでいきましょう。