いたばしボランティア・市民活動フォーラム

◇第97回いたばしボランティア・市民活動フォーラムが12月2日(日)17時から板橋区立大原社会教育会館で開催されました。今回は、「災害時に区民の生命を守るためのしくみを考えるー障がい者(要援護者)への災害時の支援と個人情報保護の在り方―」を取り上げました。フォーラムの主旨は、「東日本大震災から一段と、震災時における近隣・地域の助け合いの必要性が認識され、取り組みが進められいる中にあって、どこの地域でも具体的な取り組みの足かせになっているのが「個人情報保護」の課題。このような状況の中で、いつでも起こると予想される大震災に対応するために、災害時に区民の生命を守る新たなしくみについて、他の自治体の取り組みを参考にしながら考える」ことにありました。(写真は、フォーラムの主旨を説明するコーディネーターの塩野淑徳短期大学教授)

◇フォーラム第一部では、要援護者の立場からは、東日本大震災時の教訓に学び、実効性の高い災害時要援護者支援のシステムの必要性という観点から、災害時要援護者名簿の活用について、個人情報保護法(条例)の現状の課題を打開する方策として、新たな条例の制定の提案がありました。一方で、支える側から板橋区民生・児童委員協議会会長の河野さんは、要援護者に関する情報、とくに障害者に関する情報の共有ができていない現状では、支える側として限界があるとの報告がありました。これに対して、行政側から区福祉部長鍵屋さんから要保護者支援の課題と展望についての問題提起がありました。