第22回いたばし地域福祉シンポジウム

■と き 2012年(平成24年)11月4日(日)10:10:00~16:00

■ところ いたばし総合ボランティアセンター

■共催 板橋福祉の街をつくろう会

    いたばし総合ボランティアセンター(ボラセン)

■協力 板橋区ともに生きる福祉連絡会他

■テーマ「区民の防災・減災を考え、実践する」

      ・・・大災害に生き残り、生き続けるために・・・

   ◇目的

   平成23年3月11日の東日本大震災後、災害支援に関する学習・  

  調査等を通して、防災への提言書作成を進めてきた。今回のシン

  ポジウムでは、「今、大地震が起きても、みんなが生き残り、生

  き続ける。」ための備えやシステムづくりを、体験型学習による

  検証をもとに考えることを目的とする。

 ◇プログラム

   ー AM8:30に東京直下大地震が発生を想定。

  *開始(9:30) 

      参加者はあらかじめ3班に分かれ避難開始。

      ①避難所(ボラセン)集合②中板橋駅に集合し避難所へ

      ③本間蓮沼駅集合に集合し避難所へ

  *合同検証(10:30~)

      ①自宅の防災対策検証②区の防災備蓄倉庫見学③避難所

      居室割振り、避難所体験④仮設トイレ組立て体験⑤HNK

      ビデオ観賞

  *分科会(13:15~)

      ①防災・減災~個人・家庭の対策を考える

      ②避難所運営・地域防災組織を考える

  *シンポジウム(15:00~16:00)

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 《参加者の感想》 

◆第22回板橋地域福祉シンポジウムが11月4日(日)、いたばし総合ボランティアセンターで「区民の防災・減災を考え、実践する」をテーマに開催されました。(板橋福祉のまちをつくろう会等共催)

◆今回は、東京直下型地震発生を想定して、中板橋駅と本蓮沼駅からボランティセンターまでの避難訓練や避難所での模擬生活を体験し、「今、大地震が起きても、みんなが生き残り、生き続ける」ための備えやシステムづくりを提言する目的で実施されました。
◆分科会では、要援護者の方から本日の避難体験を通して、自宅から避難所へ避難する場合の課題が出されました。「自分のいのちは自分で守る」ためには自分から課題を発信する必要性等の防災・減災に対する基本を改めて認識しました。
◆「地震は忘れたころにやってくる」と言われる一方で、「防災の課題の99%は日常の課題である」という「現実」をこの日の防災訓練・体験で実感させられました。

 

(写真の説明)

①東上線中板橋駅から避難所「いたばしボランティアセンター」まで  

 の避難経路を、車いす利用者や目が不自由な方と歩く。

②「いたばしボランティアセンター」に3班が集まり、大湯実行委員長

 が開会の挨拶を述べる。

③避難所体験

④防災備蓄倉庫見学

⑤シンポジウム会場(上)

⑥仮設トイレの組み立て体験(下)

災害時要援護者名簿開示可能に法改正へ

             =市町村と福祉団体の緊密な協力体制構築が可能に=

 自力での非難が困難な高齢者、障害者等の所在や状況を把握し、避難誘導に役立てるため、平常時から市町村が作成している「災害時要援護者名簿」を、現行では、国は法律ではなく、ガイドラインで市町村に作成を促しています。
 現在、各市町村が定めている個人保護条例でも緊急時には個人情報を第三者に開示できるとしていますが、東日本大震災時に要援護者名簿を民間の支援団体の開示請求に応じたのは一市だけでした。その結果、要援護者支援が届かず、孤立する障害者らもいました。
 緊急時の名簿開示が実現しなかったのは、平常時から官民の協力体制をつくっていなかったことが指摘されていました。 
 そこで、災害時に、支援が必要な高齢者や障害者等の避難誘導と安否確認を迅速に行うため、内閣府は、提供に同意した個人の情報を集めた名簿の作成を市町村に求めるほか、民間の福祉団体等に、平常時から開示できるように災害対策基本法を改正する法案を来年の通常国会への提出を目指しています。
 ただ、このような法改正により迅速な支援が期待される半面、個人情報の流失や悪用をどう防ぐか、名簿への記載を拒んだ人への支援をどうするかといった課題が残ります。内閣府は、今年度末までこれらも検討し指針に盛り込む予定です。
    (読売新聞11月14日夕刊から)