第4回職員研修

     【レジュメ項目】

 

 1.職員として大切にしていること

 2.障がい別対人コミュニケーションスキル

 3.支援の姿勢

   ①権利

   ②虐待防止

   ③事故防止

   ④苦情解決

   ⑤メンタルへルス

 4.THE 支援員

 

1.職員として大切にしていること

1)基本方針・倫理綱領・職員行動規範

2)基 本 方 針

   利用者様お一人おひとりを尊重し、その願いや要望に真摯に向き合い、社会人として豊かな地域生活が送れるように、あらゆる手段を尽くして支援します

 

2.障がい別対人コミュニケーションスキル

1)一般的に言えること

@ 一人の普通の人として、接すること。

@ 相手の気持ちを察することが、とても上手なので、不安な気持ちは伝染します。

@ ☓ ~させる  = 心の圧迫

@ 思いを 受け止めた上で、職員の 願いを 伝える。

@ 受け止め 受け入れ 支える。

@ 利用者の側に立つ支援を行う。

 : 自己決定の原則であれば、
: 支援者は 利用者に 選ばれる
: 支援者は 決定をしない
: 秘密保持

 支援者の都合 ☓

@ 支援が上手くいかないとき、一旦その方法を止める。

: 行動には意味がある、と考え、理由を考える。

: そのときのやり取りや相手の様子を思い出してみると、少しずつ分かってくることがある。

: 今、必要な支援であるのか? 必要なことだけの支援でかまわない。

 待つ支援の大切さ

@ 本人に問題を見出さず環境調整
 WHO 標準環境 2001
 ; 環境 
 ; 人的・労務的
 ; 作業遂行
    意識でなく場面で示す。
     意志そのものへの支援

@ 上手くできたときは、素直に褒める。

 コミュニケーションスキル ―

@ 言葉だけでなく、相手に理解できるよう、絵やカード、紙に書いて伝える。

@ 答えやすい質問をする。 「どうしますか?」 「好きなものは何ですか?」 という質問ではなく、「00にしましか?それとも000にしますか?」などのように、選択して選びやすいような質問にする。

@ 「000しましょうか」など、職員側から誘ってみる。 

@ 一緒に行うようにする。

@ 曖昧な伝え方でなく、短く、はっきりと伝える。 

@ 心の開き方
: 受容的  フムフム なるほど
: 共感的  おっしゃるとおり  自分を下げて聞く ワンダウン

2)自閉症の方へのコミュニケーションスキル

3)ダウン症の方へのコミュニケーションスキル

3.支援の姿勢
 - 普通の人としての尊厳を守る 


2008.20
 障害者権利条約
     合理的配慮の義務付け
     被差別 平等の確保 インクルージョン
     2条; 障害に基づく 差別の禁止
         直接的 間接的 問わず
    18条; 移動の自由
    19条; 自立生活と地域社会との融合
         居住地の自由
         生活様式の強制 ☓
    28条; 相当な生活水準と社会保障

1)権利とは?

  人が 人らしく 生きるために 欠かせないもの   副島洋明
       

@ 人間として、 相手の尊重を 最大限に行うこと。

@ 働くことの尊厳を失わせるものであると、認識すること。

 義務と責任

@ 負える範囲のもの    @ 押し付けないこと

 侵害

@ 直接的           @ 勝手に 同意なく

 

人権

 生得: 国と個人の間で 不可侵の権利として
     契約したもの

 憲法 13条 基本的人権; 幸福追求権

 憲法 25条 生存権; 健康で文化的な生活
  契約時代の 幸福追求権
      法益放棄
      {法で {する。
       守ら
       れる
       こと
       を、
      
 「~していいですか? = 同意を取る
  疑問形で聞く     = 代替決定権 

 

2)虐待防止

障害者虐待防止法  H240617日成立 1001日施行

  

1 身体的虐待 

  1) 外傷の生じ もしくは生じる恐れのある暴行 

  2) 正当な理由無き身体拘束

 2 性的虐待

    わいせつな行為  すること させること

 3 心理的虐待

  1) 著しい暴言

  2) 著しい拒絶的な対応

  3) その他 著しい心理的外傷を与える言動

 4 ネグレクト

  1) 衰弱させるような著しい減食

  2) 長時間の放置等

  3) ①養護者②障害者福祉従事者③使用者による障害者虐待の放置

 5 経済的虐待

  1) 財産を不当に処分

  2) その他不当に財産上の利益を得ること

08.20- 虐待報道          表現、言い方だけで 虐待
                     

                     大声で怒鳴る 指示する

 @ バスの中で、叩いた 
              → 一般的には、暴行事件

 @ 施設の中で、叩いた 
              → 虐待事件
                         刑法とは別の視点
                                  

                    利用者は訴える力が弱い=救済の対象

 やむをえない身体拘束

@ 切迫性   @ 非代替性  @ 一時性

: 必要事項

 ; 組織による決定

 ; 個別支援計画への記載

 ; 緊急性が高く個別支援計画への記載が間に合わない場合

    事後 速やかに 記載すること 

虐待が起きないコミュニケーション

〇 小さなこと  言い合える関係    こういうことって、虐待だよね?

 〇 互いに注意をして、ハッとする。    気づいても、何も言わない。

 〇 待つゆとり

      きれいな日本語を使う   乱暴な言葉は、何の特にもならない

 〇 気持ちに余裕が無ければ、よい支援は出来ない。→ メンタルヘルス

 〇 難しいケースに対しては、複数の人数、チームで支援をする。

 〇 周囲に説明をしながら、支援をする。

  

 早期発見 早期予防

 

   サービス提供が、適正か? 過剰か? 過少か?


ポイント  合理的配慮がなされているか?

 

本人のため

@ 自己決定  

 本人にとって、最善の決定は、 本人のみしか出来ない  第三者の決定は 次善の決定代行

@ チャレンジする自由の尊重         @ 拒否をする権利

@ 説得しても 価値観を 押し付けない   @ 自己責任に基づく

@ 失敗をしても構わない範囲         @ 立ち直ることだ出来る

 

方法は?

@ 誘う           @ 働きかける   @ 体験させる   @ 予め知らせる 

@ 期限を設ける     @ 求められたことだけ

 ガーディアン

@ 代弁者が 代弁しない

 アドボカシー

@ 擁護   

                      共同決定が望ましい。

3)事故防止

事故の時

@ 迅速 丁寧 親切 !
 
 最小限に食い止める
  拡大 ☓  拡散 ☓
 
 紛争回避

@ 被害者 救済  まず 一報 (!) 区 法人

@ 事実  時系列で記入      @ 原因    @ 再発防止

 東京都への報告の判断を、区が行う。

 原因究明のために

@ 利用者を 原因として、やむをえないとはしない。  

@ 職員個人の問題として捉えない。  システムの問題として捉える。

@ 誰も居ないところで起きたことを原因不明としない。   推測できる原因を出す 

そうしなければ、  再発防止策が立てられないことになる。

 自立支援法 施設運営基準  厚労省 省令第56

@ 事故報告の義務   都 区 家族 法人

@ 損害賠償の義務   速やかに 保険

@ 事故報告書

4)苦情解決

@ 苦情の本質  信頼感の有無 コミュニケーションの有無 

 説明不足  ×     早め   〇

 クレーム    (!) 小さなことを 見逃さない

@ 小さなクレームを 大きく取り上げる   @ 一度でなく、二度 対応    @ 訪問して 対面する  @ 謝ること

 X わかりません     〇 お尋ねします

@ 公開する  隠さない

 成功のサイン   「かえって すいません と言われた時

 苦情のレベル

@ 要望
   ○○してほしい  法的縛り X

@ 請求
   法的縛り 〇    被害     X

@ 責任追及
   法的縛り 〇    被害     

 苦情の中身

@ 言葉使い   @ スキル不足   @ 説明不足  @ プライバシー侵害

 原則

@ 利用者の側に立つ 保護者の立場に立つ 聞く         @ 苦情は大切なコミュニケーションと思うべし: 受け止める

@ 問題発生を恐れない                         

@ うそや改ざん X

@ 情報公開 ディスクプロージャー                                      

@ 誇大宣伝の禁止

@ お客様に対する 良い印象→ 個人に対する安心感; 関心があることを聞くと、好印象

@ ルールが守られている組織→ 施設に対する安心感; 初めの印象が、施設のイメージになる
            
 もし自分が 相手の立場だったら
 

5)メンタルヘルス

@ ストレッサー   改善

・ 物理的 環境    易

・ 生理的        ↓ 

・ 社会的        難

@ ストレス反応: からだ 心

@ ストレス耐性

 厚労省 メンタル指針

心の健康管理  ストレスマネジメント

@ セルフケア

1 自分を知ること   からだ  心
      ↓
     相 手

2  相手に 素直に 言えること
    陰口 ×
 
 合わない人; コミュニケーションのとり方が
       違う人と思うべし

@ ラインケア

1 一次ケア    実態把握    普段と異なる様子

2 二次ケア    早期発見    早期対応

3 三次ケア    復帰       再発防止

 対策

@ リラクゼーション
 働く → 休む
     目安; 2時間 Am1100 Pm1500
  ↓
 軽い運動         

@ 無理をしないで休む

 

4.THE 支援員

 〇
   コミュニケーション

    言葉使い
    必ず声かけ
    大声で話さない 
     
驚かせない
    ほめる 評価する   
     
否定しない

 〇

   確かな知識と技能
   想像力と創造力
   危機管理
   安全配慮義務
   気働き

 〇
   フットワークを軽く
    
営業マン

 

に職を持つ。
   
(特技や趣味を持つ)
  口ではなく手を添える。

 

 

 


 〇ハートで勝負
   違いを認める 許す
   待つ
   リスボンシビリティ
(任務責任)    
   アカンタビリティ
(説明責任)

 

 〇
   粘る。
   踏みとどまる。
   あと、もう一歩!
   逃げない!

 

 〇            
   見る・診る・観る
・看る
   確認・再確認
   視線は 低く

 

 〇
    聞く 聴く 効く